動物病院で使える院内資料の作り方
Alexas_FotosによるPixabayからの画像

こんにちは!
ペットライフクリエイター獣医師MicVet です。
小動物臨床6年,ペットフードメーカなどで約1500件の動物病院を担当,動物病院スタッフ向けに毎日がちょっと楽しくなる情報発信中です。
飼い主さんに見せる資料つくっといて
院長からの指示に
そんなの作ったことないし,どうしたらいいの~!?
っと叫びたくなったことありませんか?
今回は飼い主向け資料の作り方についてご紹介します
飼い主向け資料の種類

まずはどんな資料を作るのか?を確認しましょう。
動物病院でよく見かける飼い主さんへの資料です。
・院内ポスター
・パンフレット(飼い主さんに渡す)
・ハガキ
・説明資料(見せるだけ)
・アンケート(飼い主さんに記入してもらうもの)
最終的にどの資料を作るのか?によってデザインも内容も変わってしまうので
どの資料を作るのか?必ず確認しておきましょう。
資料の目的を明確にする

飼い主さん向け資料を作成するとき多くの方がここでハマってしまいます。
なににハマってしまうのか・・・?
それは勉強です。
資料を作るために病気の情報や教科書を集めてみると知らなかったことが目についてしまい。
これも勉強しなきゃ、ここも大事なところ。
と言った具合にどんどん勉強を進めた結果こんな壁にぶつかるのです。
全部大事すぎて何を飼い主さんに伝えたらいいのかわからない。
勉強を始める前に資料を作る目的を明確にしましょう。
誰に?をイメージする

誰にみてもらう資料を作るのか?具体的なイメージを作りましょう。
この方法はペルソナと言ってマーケティングやデザインの分野でよく使われている方法です。
動物病院に来院しているすべての飼い主さんに向けて資料をつくるのではなく
3歳くらいの猫を飼っていてこれまで2回動物病院に来たことある人
といった具合にできるだけ細かく具体的な人物像をイメージするとどんな資料をつくればいいのか?がわかりやすくなります。
目指すべきは
△△ちゃんを飼ってる◯◯さんに読んでもらう手紙
くらい具体的なイメージができれば完璧です。
イメージができたらいよいよ資料作成

具体的なイメージ作りができたらいよいよ資料の作成です。
〇〇さんならこんな事書いたらよろこぶかも
〇〇さんならここびっくりするかも
そんなことを思い浮かべながら資料を作成します。
院内資料を構成する4つのポイントを整理します。
そのポイントとは
1 興味を引く主題
ex 本当にワクチンしなくて大丈夫ですか?
2 共感を誘う説明文
ex 公共の場でワクチン接種はマナーです。
3 お知らせ内容(ここがメイン)
ex 当院ではライフスタイルに合わせた各種ワクチンを扱っています。
4 お問い合わせ方法
ex 詳しくは受付または診察時にお声がけください。
1から4にあてはまる言葉を決めましょう。
言葉が決まったらデザインを作る

手書きの資料が一番喜ばれますが,時間がなくて手が書けられないという場合には無料アプリを使うのがおすすめです。
無料アプリAdobe Spark Post
ポスターやハガキA4サイズのプリントなど大きさに合わせてデザインされたテンプレートがあります。
イメージ通りのデザインを選んで文字や写真を帰るだけで手軽にサクッと院内資料の作成ができます。
※デザインによっては一部有料が含まれていますので無料にこだわりたい方はご注意を
無料アプリKeynote
プレゼン用のアプリですが資料作成に大活躍。
Spark Postのようなテンプレートのデザインはありませんが自分好みのオリジナルデザインにこだわりたい方にはおすすめです。
飼い主向け資料の講義ではこのアプリを使ってデザインに1から挑戦してもらっています。
無料アプリアイビスペイントX
アイビスペイントX(Google Play)
無料アプリアイビスペイントX/アイビスペイントX(Google Play)
資料作りはやっぱり手書きがいいな~
という方には無料お絵かきアプリアイビスペインXがおすすめです。
レイヤー機能や文字入力,豊富なツールでデザイン性の高い作品を作ることができます。
院内資料作成におすすめの参考書
asと一緒に本棚においておきたいデザインの本
やってはいけないデザイン
デザインはこうするべきと主唱する本はたくさんありますが
やってはいけないという視点からはいるデザインの本は少ないです。
文字が少なく
だめなデザインといいデザインを視覚から直感的に学ぶことができます。
人を操る禁断の文章術
院内資料を作成するのに必要な文章術を具体例を交えて丁寧に解説されています。言葉がシンプルで読みやすいです。
院内資料のみならず,ホームページやブログなどにも応用できます。
院内ツール作成も大切なお仕事
飼い主さんが動物病院で過ごす時間はごくわずかです。
その短い間に正しい病気と予防の知識を伝えることで守れる命があります。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
少しでもお役に立てたら嬉しいです。