長く続けるには中途半端がちょうどいい理由

長く続けるには中途半端がちょうどいい理由

長く続けるには中途半端がちょうどいい理由

こんんちには。

動物病院初診専門コンサルタントの傍らペット専門学校で非常勤講師をしています獣医師MicVet です。
年間約200時間以上講義でのべ500人のドッグトレーナーやトリマーそして動物看護師の皆様に獣医学を教えてきました。

このブログではきっちり勉強するよりも中途半端が丁度いい理由についてご紹介します。

  

カフェで発見した記憶のチカラ

カフェで発見した記憶のチカラ

1930年代のこと。

カフェでコーヒーを飲んでいた心理学者のブリューマ・ツアイガルニク先生はそのお店の店員が持つ記憶力に驚きました。

○番のテーブルにブレンドコーヒーとミックスサンド
□番にアイスティーとシフォンケーキ
✕番にランチセットB
をお願いします!

テーブル番号とそのメニューを完璧に覚えており、超人的な暗記力を持っていること気がついたのです。

しばらくするとオーダーを受けて料理されたメニューが出され,それらを間違いなく注文されたお客のテーブルに運んでいました。

店員の記憶力が気になったツアイゲルニク先生はその店員に質問しました。

お客から受けた注文を全て覚えているんですか?

すると店員はこう答えました。

覚えていません。
料理をテーブルに運ぶと覚えていたはずのメニューをサッパリ忘れるんです。

これが後に心理学で有名なツアイガルニク効果と呼ばれるものです。

  

中途半端が心に残る

中途半端が心に残る

ツアイガルニク先生はラボに戻るとこの記憶に関する研究を始めました。

成人の協力者を集め

粘土で人形を作る・箱を組み立てるなどの手作業や計算問題を解く・パズルを解くといった頭を使う作業を20種類用意し完了させるように指示をしました。

一部の作業は途中で中断され,完了されないまま次の課題へ移らなければいけません。

実験の後,研究に協力した被験者に課題の内容をできる限り思い出してもらったところこんな結果が得られました。

完了した課題よりも中途半端な課題を2倍も明確に記憶していたのです。

1話だけが1シーズンに

1話だけのつもりが1シーズンに

久しぶりの休日。

アニメやドラマを1話だけ見ようと思っていたのに気がついたら1シーズン一気に見てしまった事ありませんか?

中途半端に終わったストーリーが気になり2話3話と続けてしまうのです。

しかしここで不思議なことが起こります。

1シーズン一気に見るほど夢中になって見ていたはずなのにストーリーや印象に残ったシーンを聞かれるとなかなか言葉がでてこないのです。

実はこれもツアイゲルニク効果の1つ。

先程のツアイガルニク先生の実験には続きがあります。

完了されないまま中途半端になってい作業の続きを被験者にやってもらったのです。

するとどうでしょう。

実験協力者は作業を完了させたとたん,ハッキリ覚えていた課題の内容をすっかり忘れてしまったのです。

   

完了できなかった課題が記憶に残る

完了できなかった課題が記憶に残る

勉強の効率をあげるためにツアイガルニク効果を利用する方法があります。

中途半端なところで勉強をやめるのです。

するとそれまで学習した内容を記憶にとどめやすくなります。

そして診療にも同じことが言えます。

次の患者さんはもっといいケアをしてあげたい。
また同じ患者さんに会えたらこんな言葉をかけたい。
今度動物病院に来てくれたらもうミスしない。

そんな思い入れのある患者さんの顔が浮かぶのならあなたの課題がまだ終わっていない証拠です。

ツアイガルニク効果によると完了した課題はスッキリ忘れてしまうはず。

ハッキリ覚えているということはあなたにとって解決できていない未完了な課題が残っているのかもしれません。

 今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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